35歳から仕事で大切にしたいこと―これからさき、成長していくために

35歳から仕事で大切にしたいこと―これからさき、成長していくために (単行本)

"35歳から仕事で大切にしたいこと―これからさき、成長していくために
村井 勉 (著)

著者の村井 勉はマツダ、アサヒビール、JR西日本に
経営再建のため送り込まれ、成功させてきた方です、

その村井氏の、35歳から仕事や人生で大切にすべきことを
まとめたコラム集といった感じです。

この本の目次をcheckpadで見つけ、
今の仕事の質がかわってきていることもあり
非常にグッとくるとこがありましたので、
毎日自分宛に送信するようにしていました。

さてもって、そろそろ読んでみようか、いや読んでみたいと思い
購入してみました。

各章は1-2ページで読みきることができ、
それぞれコアとなる伝えたいことがハッキリとあり、
かつ読者が自分の現状に置き換えてみてよく理解できる言葉を選んでおられます。

まだ読んでいる最中ですが、いくつかぐっと来たところをあげてみると、

・部下を信用する
部下というのは、上司から信頼されて始めて力を発揮することができるのである。たとえ部下が自分を信頼していないようだと感じても、上司は部下を信じなければならないのである。
それができねば上司の資格はない。

・ミスをしたら筋を通す
「私の会社はここが悪かったが、あなたもここが悪かった。
私も責任をとるので、あなたも取ってほしい」と「言うべきことは言う」ことが大切になってくる。そのように筋を通しておくと、なぜか厳しいことを言った相手からも信用されるようになるのである。

今までもいくらでも言い古された「よくある」事にみえますが、
そこをご自身の経験を交えながら書かれており、非常に腑に落ちてきます。
つまり、言葉が自分の身になる感覚があり、良書といえると思います。

あと、この本には結構豪華な付録がついてます。未見ですがw

しかし、まったく恥ずかしい文章な限り。ポール・オースターのクダリは、なにに感銘を受けたのか不明。まるでこれは日記の添削のようだ。

1.
今日、3人の女の子、年は5、6歳か、とであう。
(しかしすでに完全な子供ではなかった。社会を自覚している。)
隔たりを感じた。彼女ら自身の問題。私の問題。思考が頭を駆け巡る。
なぜすぐ友達になれないのか。

部屋で本を見る。
「本物の子供になるには、底深き海に飛び込んで父親を救わねばならないというのは真実か?」ポール・オースター「孤独の発明」より
そこから連鎖。ピカソ。彼は何をしようとしたのか。
今まで大人とは、子供であることを認識したものと定義していた。
今、大人というのは、子供であることの永遠の喪失では?に変更。
それへの望郷の念に似た思い。

2.
徹底的で、強固で、残忍で、強烈な、
悪とは、
気付かないこと。