20230814下鴨納涼古本まつり

11日に行こうと思っていたけどなんだかんだいけなかったのでえいやと本日走った。

目についた「おっ」思える本を確保したのだけど、こうして眺めると他者の推薦が無いと80年代後半〜90年代のとんがりキッズ時期に反応しているものと今も変わらんなぁと思える。迷宮、都市、構造、ナンセンス、そしてパズル。この辺りがキーワードになってアンテナが張られているようだ。

本日の成果物

なんじゃこれと手に取ったOTVつう洋書のカバーブックのような本はホイチョイプロダクション、ポケット版の山咲千里ANOTHER SKIN、フェチズムが世間に溢れ出した!と当時はビビった記憶がある。芦ヶ原伸之はマイヒーローなので見かけたら確保。ジョンヴァーリイのウィザードは翻訳されているのを知らなかった。不思議の国の論理学は得体の知れない感じが心地よくて入手。なんやコレおもろそうと思う本に朝日出版が多いのも特徴だな。

台風が近づいているとあってか、曇りだが湿度が高め。熱中症にはならないものの、汗がとめどなく出る1日。

大友克洋全集解説 8 童夢

鈴木淳也氏 https://twitter.com/junyathesphere の作成された童夢解説本到着。連載当時の各話の解説と単行本の解説。これまで童夢はリアリティを突きつける物語として捉えていたけど、創作の現場を垣間見られるこの解説と併せて読むことで新しい見方が見えてくる気配。底本と合わせてじっくり付き合いたい。

白取千夏雄『全身編集者』

じっくり読もうと思っていたが、いっきに読んでしもた。
口述起こしだからかだろうか、白鳥氏の息遣い語り口が見えてきて、しかもその熱さといったらない。
白鳥氏が在籍されていた当時のガロには触れていないのだが、ちょうどデジタルとインターネットの洗礼を受けたその時。
デジタルガロやねこぢるうどんのROMマガジンを手に入れていたことを思い出す。
にしても、氏の自分への真摯さといったらない。己に忠実に誠実に突き進んできたという自負が溢れて出るよう。
創作にがぷり四つを組んでやってきたその生き様、確かに受け取りました。

わしらが京都に来たその頃、白鳥夫妻も京都にいたのだと思うと、なぜもっと出歩かなかったのかとも思う。
どこかで、どこかの場所で、邂逅することもあったかもしれない。

そもそも白鳥氏を知ったのは、おおかみ書房氏が立ち上げていた奇特なブログサイト「なめくじ長屋奇考録」で展開されていた漫画ローレンスの褒めゴロシに感銘をうけ、そのサイトから辿った先が白鳥氏のブログであり、その圧縮テキスト群を貪るように読んだ。そして氏のお連れ合いのやまだ紫画聖を知り、性悪猫や鳳仙花にたどり着いた。

我が家の本棚に並ぶことで、やまだ紫画聖の作品を少なくとも8人の人間が手にとって読む機会が生まれた。子供らにも何かしら刺さることがあってほしいなと思う。

全身編集者は以下から入手すべし。

https://vvolfbooks.booth.pm/items/1316273