市井に降りた箴言、後でじっくり味わい、心に刻む
2017年11月 人類の佇まい、A.I.と人間
市井に降りた箴言、後でじっくり味わい、心に刻む
墓標
市井に降りた箴言、後でじっくり味わい、心に刻む
ブリューゲルつうかボッシュあたりが活躍した1500年ごろから始まるオランダ界隈の版画展の様相。
見所はボシュあたりの時期に量産されたらしきボシュスタイルのパチモン版画。
当時の生活者にどのぐらいの文化感があったんかしらんけど、オモシロ風刺画の体をビシビシ感じるに一般庶民がたしなんどったんかなぁとか思ったり。
件のバベルの塔は鑑賞のために1時間近く並ぶというお祭り感だったのでチラ見してもう一度眺めときたい作品を回る。
同時期開催の「風景表現の現在」、
こういったコレクションやグループ展って音楽でいうコンピレーションみたいなものやと思っており、
今回グッときたのは坂本夏子氏のアクリル網膜絵画と宮本隆司氏のガラス越しの写真。
あと、ログズキャラリーのビデオ展示。毎週金曜20時からは爆音でやってるらしいんでそっちいってみたいなぁ。
ざざっと見た後、風景表現として提示したキュレーターの心内など想像しながらぐるぐると回る。
いや〜美術館ってほんと最高ですね。
Google+で紹介されていたブログ、
黒森庵の、こんくらい
http://kuromorianno.blog.so-net.ne.jp/
をついつい読み込んでいると、どこかで見た覚えのある書影が。
どういったいきさつで手に入れたのか、手に入れようとしたのか忘れてしまったのやけど。内容も全く思い出せない。
ブログオーナーの方は相当に影響を受けておられるとあったのでもう一度読んでみることにする。
そんでもっていきなりぶん殴られた。
多くの人を説き伏せて、手元に金がありもしないのに、もっぱら人目をひきたいという理由から要りもしない品物を買ってしまうように誘惑する職業などというものは、恐らくいまの世の中にある職業のうちで最もいかがわしいものだといえるだろう。
生きのびるためのデザイン p9 まえがき より

手元のブツは1981年の版で、活版印刷のもの。言葉を追いつつも、その向こうにいる活字職人をはじめとした製本現場の人々を幻視したりする。