タイタンの妖女 ハヤカワ書房

その昔、カート・ヴォガネットのスローターハウスを読んだ記憶があるのやけど、まったく覚えてない。なんやよーわからん話の印象を受けていた様な気がする。
で、SF100撰みたいなサイトがあり、そこに記載されていたものを片っ端から手をつけることに。感想綴って行けばなんかわしの傾向なぞあぶりだし出来るかなと思い、まず一冊目がこの「タイタンの妖女」やった。率直な感想としては、何でもっと早く読んでなかったんや!!

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)

その昔、カート・ヴォガネットのスローターハウスを読んだ記憶があるのやけど、まったく覚えてない。なんやよーわからん話の印象を受けていた様な気がする。
で、SF100撰みたいなサイトがあり、そこに記載されていたものを片っ端から手をつけることに。感想綴って行けばなんかわしの傾向なぞあぶりだし出来るかなと思い、まず一冊目がこの「タイタンの妖女」やった。率直な感想としては、何でもっと早く読んでなかったんや!!
飄々とした語り口、 アクがつよいが憎めないキャラクター達、なんとなく説教臭いところ、まるごと心の琴線をかきみだしてくれる!!
大オチになるかと思えた妖女はとるに足らぬ感じでサラッと流されるかと思えば、淡々と綴る仔細な心の動きの積み重ねから振りむきざまのカウンターパンチを入れる手紙とか、まったくもって救いのない現実をつきつけつつも、それでも慈しむんだよ!なラストやら、非常によろしい本。
たぶんガキンちょのときや、じじいなってからの再読とかでも印象変わりそうな物語。

出会えてよかったっす!

フロム・ヘルは1Q84と時代を経た合わせ鏡か!

フロム・ヘルしばらく前に読了、その興奮は沈静化してしもたのやけど覚書なぞ。
物語は久遠に輝く父性社会の実現が主人公の不断の努力と儀式により
成就したかに見えたが、主人公のちょっとしたトリップにより垣間見た母性の手のひらの上で遊んでいるに過ぎない、

フロム・ヘルしばらく前に読了、その興奮は沈静化してしもたのやけど覚書なぞ。

物語は久遠に輝く父性社会の実現が主人公の不断の努力と儀式により
成就したかに見えたが、主人公のちょっとしたトリップにより垣間見た母性の手のひらの上で遊んでいるに過ぎない、
または完成しえぬことで続いていくのだよーんといった塩梅。
物語を貫くこの根源的mythと、主人公の執念と信念と妄執と汗臭さ。
絵の小汚さがまたぞろ匂い立つロンドンを立ち上がらせ、びっしりと埋め尽くされた時代のディテールとともに、
読み手にこの構造化された物語を縦横無尽に走りまわることを強要する。主人公の執念とともに。

正直引き込まれすぎて抜け出せず、一日で上下巻二回読んでしまったのだが、
もう一度あの世界に見を委ねたい。でも、体力いるわ。

父性社会を確固たるものにせんとすることを軸として話が進むこのフロム・ヘルと、父性社会からの突破を目指す1Q84、
なにか書かれた時期違うのやけど、同じものを両側から映し、反響しあう鏡のように思うわ。

まあ、1Q84読んでないけど。

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ふむふむ、よっしゃ!